アメリカのの雇用統計は・・・

 突然ですが、最近何かと話題の為替相場についてチラッと書いてみようと思う。
こう見えても意外と為替相場や株式相場はいつも確認している。


注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想以上に弱い内容となったこ
とで、米景気減速への警戒感からドルが売られる展開となりました。この影響
でドル円は80円前半まで急落し、つれてクロス円も下値を拡大する展開となり
ました。

ギリシャへの懸念が燻っていたことによるユーロ売りがより勝っていたユー
ロドルに関しては、発表直後にドルが売られることはありませんでした。しか
しその後にギリシャへの追加支援への可能性が高まると、ドル売り・ユーロ買
いが加速する動きとなり、対ユーロでもドルは売られる動きを見せています。
このためユーロドルは1.46ドルラインを回復し、そのまま1.46ドル半ばまで上
昇して週末の取引を終えています。

こうした中で本日の展開ですが、まずは先週末の行き過ぎを調整する動きか
ら入ってくると見られるものの、米景気悪化懸念の拡大と燻り続けたギリシャ
への懸念後退を背景に、ドル売り・ユーロ買いは継続すると見られるところで
す。

もっともドル円に関しては、80円割れからの介入警戒感が燻っています。こ
のため下げ渋る展開が想定され、そう簡単に下値を拡大するとは思いづらいと
ころでもあります。事前に悪化をある程度織り込んでいたことを考えると、こ
こからさらなる下値を期待するのは、ちょっと無理があるかもしれませんね。